Column & Diary

[代表雑記 032] 野菜スープがある安心感

2017年12月11日

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12月も半ばともなると、昼夜を問わず冷え込みが強くなる。
我がナイスキャッチのあるマンションは、構造上に何かしらの問題があるのか、
暖房をつけないと信じられないぐらい部屋が寒くなる。
建物自体が冷え切ってしまうのだろうか? 断熱材が薄すぎるとか?
昼間などは、逆に外のほうがあたたかい時もある。ワインセラーか!などとひとりごちる。

そんな冬の寒さをリアルに味わえるこの部屋では、食事にはあたたかいものが欲しくなる。
この季節、常備菜として大活躍するのが、自家製野菜スープだ。
鍋にベーコンを入れ、キャベツと大根を甘みが出るまでしっかりと炒める。
キャベツがクタクタになったらブイヨンスープをたっぷり注ぎ、
あとは、ナス、しめじ、セロリなど、好きな野菜をどんどん入れる。
最後にトマトソースを入れて、オレガノを振って、しばらく煮込めば、できあがり。

僕はこれを大量につくり、半分を冷凍する。全部食べ終わるのに一週間ぐらいかかる。
というか、一週間はもれなく温かい野菜スープにありつけるというわけだ。
これがあれば、食事ごとにソーセージを入れたり、鶏肉を入れたりして、
ポトフのようなアレンジも簡単にできる。
もともと具だくさんなので、なんならこれとパンでじゅうぶん一食分になる。
僕がいちばん好きなアレンジは、レトルトのカレーやパスタソースを
この野菜スープでのばして使うというパターンだ。
レトルトそのままだとちょっと味気ない食事も、あら不思議。
手づくり感満載のほっこりディナーに大変身してしまう。
食べ応えもぜんぜん違うし、なにより味に深みがある。
かろうじて料理をしているという“まっとうな人間”感をまとうことができるのも魅力だ。

これも年齢を重ねているということなのだろうか、最近とくに寒さに弱い。
あたたかい食事、あたたかいお風呂、あたたかいコート。これらがないとやっていけない。
逆に、寒いのは嫌だけど、これらのありがたみをじんわり感じられるのは悪くない。
とにもかくにも、あたたかい野菜スープがある安心感。
これも我がナイスキャッチの、冬の風物詩といえるかもしれない。