Column & Diary

[代表雑記 051] 芸人さんのプレゼン能力

2018年1月26日

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いまさらだけど、『アメトーーク!』が好きだ。
最近は、回によってアタリ/ハズレを感じてしまうこともなくはないけど、
それでも毎回、1、2度は爆発的に笑えるシーンがあって、ついつい観てしまう。

アメトーーク!でおもしろい、というか感心してしまうのは、
芸人さんたちのプレゼン能力の高さだ。
アメトーーク!は、基本的にプレゼンする番組かもしれない。
自分がどれほどこれが好きなのか、これがいかに優れているのか、なぜそう思っているのか、
そんなことを、具体的なエピソードを交えて、巧みな話芸で引き込んでいく。
説明のまとめ方、話の流れ、言葉のチョイス、間合い、そして笑い。
実際の仕事でも参考になることばかりだ。
もちろん編集でうまくつないでいるのだろうけど、
聞く側にストレスを与えずに、興味を抱かせる話術は、素直に感心してしまう。

僕は、説明とかプレゼンとかは、あまり得意なほうじゃない。
もちろん実際にはやっているし、それなりに内容は伝えられていると思う。
でも、なんというかスマートではない。
一生懸命さで乗り切ってしまうようなスタイルなのだ。
いちばんよくないと思っているのが、「思ったことを全部言おうとしてしまう」クセ。
話を簡潔にし、大事なことだけを言うべきなのはわかっているが、
いったん話し始めると、頭に浮かんでいることすべてが大事だと思えてくる。
だから話がクドくなるし、似た内容を繰り返してしまうのだ。

話の上手い人は、あまり多くはしゃべっていないように思う。
必要なタイミングで、必要なことを、バシッ、バシッと放り込んでくる。
制球の効いたストレートや変化球。
僕にとって、そういう見本のひとつが、アメトーーク!の芸人さんなのだ。

そもそも話すのが苦手だから、裏方の書くほうになったという想いもある。
でも仕事となると、やはりそれだけじゃ済まない。
書くこと同様、話すことも地道に上達させていくしかない。

そんなわけで、録画したアメトーーク!を観ては、
大笑いしたり、感心したりしているのである。