Column & Diary

[代表雑記 074] 殴られたかのような衝撃

2018年3月21日

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とんでもないものを見た。
後頭部をバットで殴られたかのような衝撃、という言い回しがあるけど、まさにそう。
ただ唖然とし、目の前で繰り広げられていることを、頭に焼き付けようとした。
具体的な内容は、別の機会に書き記そうと思っている。
ただこれは、後から振り返ってみると、
自分にとって大切な体験となったのではないかという予感がする。

例えば、何かの競技を極めようとするアスリートがいる。
彼は最近、調子がよくない。
タイムも伸びないし、フォームもバラバラ。精神的にも落ち着きがない。
そういう状態の時、そのアスリートは「自分の競技に飽きている」のかもしれない。
ある日、彼はとんでもないものを見る。
圧倒的な技術力に裏打ちされた凄まじい完成度をもって、
その競技を極めつつある別のアスリートの姿を。
そのアスリートはその競技がもつ価値や可能性を別次元にまで引き上げるような、
圧巻のパフォーマンスを発揮していた。
それは、かつて自分が追い求めていた、その競技の理想形そのものだった。
その光景を目撃した彼から、迷いは消えた。
自分に足りなかったのは、信じる力だったのだ。
これから何をすべきか、彼にはもうわかっている。
この衝撃が、彼の頭と心をクリアにしたのだ。

それぐらいの体験が、僕の身にも起こった気がする。
この衝撃を忘れてはならない。この機会を逃してはならない。
もう一度、自分を信じて、かつて理想としていた世界を取り戻そうと思っている。