ナイスキャッチは、いちおう法人にはなっているが、
フリーランスである菅原浩之の個人事務所というのが実際のところだ。
作業をするのは自分ひとりだけ。だから時間も自分の都合で好きに使える。
つまり、残業だろうが、休日出勤だろうが、
自分で必要と思えば誰にとがめられることもなく存分にやれる。
実際、そういうスタイルだから重宝がられているという部分もあるだろう。
しかし今のご時世、そういうやり方は通用しない会社が多いらしい。
時短、効率、働き方改革。
残業は基本的にはしちゃいけない。必要なら事前申告が必要。
時間はコストである。コストをかけずに成果を出せ。
わかる部分と、不条理に思える部分が、心を往来する。
先日とある仕事で、出産を機に時短勤務をしている女性と話す機会があった。
その会社は、女性の働きやすさに積極的に取り組んでいて、
まわりの社員の人たちも理解のある、とても協力的な環境ができている。
あとは、実際に自分が効率よく仕事ができるかが問題というわけだ。
そのあたり、どうしているんだろうかと話を聞くと、
その女性は、実際にやるしかないと言っていた。
まずは作業を始める前に、それにどれぐらいの時間がかかるか、
最初に決めてしまうらしい。
それだけしかやれる時間がないんだと頭に言い聞かせるため、締め切りをつくる。
ポイントは、実際に終わらせたい時間の半分ぐらいに締め切りを設定すること。
そうすれば終わらせたい時間内にちゃんと終わるらしい。
逆に、2時間使えると思って2時間後を締め切りにしても、
実際には3時間かかかってしまうことになる。
ごもっともだと思う。自分にとっては耳の痛い話だった。
時間をかけずクオリティも下げてしまうのは論外だが、
時間を使えるだけ使ってダラダラと仕事を続けるのも、確かにいかがなものかとは思う。
当たり前の話だが、ようはバランスの問題なのだ。
とはいえ、クオリティを落とさずに効率よく作業ができるのなら、
それにこしたことはない。
それなら、まずは時間に対する意識改革が必要というわけだ。
実際にやっている人の話には、説得力がありますな。
僕も、燃費の悪い作業スタイルから少しは脱皮してみようかと、
話を聞きながらちょっと思いました。
[代表雑記 053] 時短、効率、働き方改革
2018年1月31日