先日、大衆酒場で昼間っから飲もうという集まりがあり、北千住に出かけた。
ある晴れた土曜日の午後3時。
もう、この文字ヅラだけでビールの気配が漂ってくる。
北千住の横丁には、4月にしては暑すぎるこの日の喉を潤す一軒目を求めて、
すでに多くの老若男女が右往左往していた。
古くからの友人4人でこの大衆酒場めぐりを敢行したのだが、
入りたくなる店が次から次にあらわれて、出だしの店選びに困ってしまう。
とりあえず気になる店にはどんどん入ってみようということになった。
で、結局3、4軒はしごした。どれも本当にハズレなしだった。
本当に昔からやってる、いい感じにくたびれた店もあれば、
今時のテイストを嫌味なく取り入れた、新しめの店もある。どちらも嫌いじゃない。
というか、酔っ払ってしまえば、そのあたりはどうでもよくなる。
それにやっぱり、美味いし、安い。
最初の店で食べた出し巻き卵や野菜炒めなどは、
長い年月を重ねて定まっていったであろう絶妙な味わいがあった。
しかも、3、4軒で払った額は、ひとり6000円に満たなかった。
財布よりも先に、正気の限界が来てしまった。
もう無理だねと解散を決めた時刻が、午後8時ごろ。いろんな意味で健全である。
やっぱり明るいうちから飲むと、本当に幸せな気分になれる。
それができる環境を維持するために、日々仕事に取り組むのだ。
そう思うと、素直に前向きな気持ちになる。
気持ちよくビールが飲みたいという酒の力を借りて、今日もがんばろうと思う。
[代表雑記 088] 昼下がりの大衆酒場ツアー
2018年4月23日