Column & Diary

[代表雑記 073] 意地でも認めない

2018年3月19日

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目黒川の桜もちらちらとほころび始め、春はもう目前といった風情だ。
しかしこの季節は、暖かくなったと思うと、急に冷え込んだり、
防寒の具合が少々難しい。
薄手の服を一枚羽織らなかったばっかりに、
鼻がグズついたり、ちょっと寒気がしたりしてしまう。
そして、毎年恒例のこの問いが、頭に浮かぶ。
「これは風邪だろうか? それとも花粉症だろうか?」

とりあえず僕は、自分は花粉症ではないことにしている。
「している」とは、自覚症状がないわけでもないのだけれど、
認めてしまうと一気にそうなる気がするので、認識から外しているのだ。
とくにここ数年は、例の「コップの水があふれる」の理屈どおりに、
花粉に対する免疫がいっぱいいっぱいになっているような気がする。
口の中の上のほうやノドの入り口あたりがいがらっぽいし、
時々目もかゆくなる。鼻水が源泉掛け流し状態になることもある。
でも認めない。断じて僕は花粉症ではないと、自分を奮い立たせる。

確かに、湯船に浸かって体を温め、葛根湯を飲んで寝てしまうと、
次の日はすっきり快調だったりする。
着衣の調整ミスによる軽い風邪だったのだと納得し、花粉症説を棄却する。
口の中のいがらっぽさは多少残るものの、暖房の影響ということで話をつける。
ということで、軽い病みあがり後の現在である。
今週は少々忙しくなりそうなので、体調管理は慎重にしなければならない。

「意地でも認めない」という方針をとっているのは「視力」もそうかもな。
今のところ、普通のメガネも老眼鏡も使わずに、不自由なく生活できている。
粘れるだけ粘る。この頑固さが、いいのか悪いのかわからないが、
こっちも、もうしばらくは自分を奮い立たせてみるつもりだ。