Column & Diary

[代表雑記 008] 意図しない情報との出会い

2017年10月11日

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仕事しなきゃと机に向かったものの、どうも気が乗らない。
ちょっと気分転換をかねて外にでも出ようか。そうやって向かうのは、そう、本屋です。
とくに目的もなく、本棚の間をのんびりと歩くのは、いい息抜きになります。
よく読む雑誌の最新号や、話題のベストセラーなどを手にしつつ、
仕事柄、デザイン系、企画系の本棚なんかも眺めながら、
さらにコミックコーナーで気になるマンガをチェックする。
すると、トレンドウォッチというか、世間が今どんな方向に向かおうとしているのか、
本屋に30分もいると、少しわかったような気になれるのです。
まあ、あくまで“気になれる”程度ですが。

時には、仕事のアイデアを求めて、本屋をさまようこともあります。
しかし、必要になってから本屋に行っても、ぴったりのネタに出会えることはまずありません。
アイデアとは突然思い浮かぶようにみえますが、
じつはため込んだ知識や経験が少しずつ発酵し、ある時になってあふれ出た、
ひと雫のエッセンスみたいなものなんだと思います。
だからこそ、普段から自分が気になる物事をインプットして、
それらを切ったり、貼ったり、こねたりしながら、頭に漬け込んでおくことが大事です。
これに役立つのが、“目的もなく本屋を歩く”という冒頭に話に戻ることになるわけです。

もちろん、ネットでもいろんな情報を集めることはできますが、
本屋のほうが、偶然の発見というか、気になるものが見つかる確率が高いように思います。
ネットだと、まずは検索して、ある程度“意図して探す”ことになりますが、
本屋の場合、売れているとか、話題になっているとか、もしくは書店員さんの編集などによって、
自分の先入観なしに絞り込みが済んだものが並べられていて、
しかも陳列の仕方やPOPなどで、それらの世間的な扱いがなんとなくつかめたりします。
そういう自分の意図しない情報と出会いたいから、本屋に出かけるのかもしれません。

といいながら、最近、本屋でゆっくり過ごすことが少なくなってきたように思います。
よくないですね。情報欲みたいなものが足りなくなってきているのでしょうか。
ヒマつぶしとかではなく、ひさびさにちゃんと時間をとって本屋をまわってみようと、
これを書きながら思いました。