Column & Diary

[代表雑記 047] 心身回復のための諸刃の刃

2018年1月17日

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自分でいうのもなんだが、仕事に関しては、僕はけっこう我慢強いほうだと思う。
いや、ちょっと違うな。すぐにグチを言っちゃうし。
仕事上の細かい作業をわりと我慢強くやれるほう、といった感じか。
性根がどMなので、バカまじめに作業に取り組む。
直しの依頼に対しても、一瞬、海に向かって叫びたい気持ちになるが、
すぐに修正意図の理解に努め、120点の修正を出してやろうと前向きに取り組む。

こういう山場が単発でやってくれば、さほど問題ないのだが、
これが連続し、山脈のように押し寄せてくることがある。
するとどうなるか?

僕の場合、気持ちよりも先に、体に異変が起きる。
指先などに湿疹ができてしまうのだ。
気分を害されるかたもいると思うので、あまり詳しくいわないが、
この湿疹自体が新たなストレスとなってしまう。
キツい作業が続くせいか、単なる体の衰えからか、なかなか治らない。
というか、悪化する一方だ。
頭はパンパン、体はボロボロ。それでも山場は続いていく。
しかたないのだ。そういう仕事を選んで、しかもそれが好きなのだから。

とはいえ、この状態をなんとかしないことには、ますますドツボにはまってしまう。
自分的に効果を感じるのは、まず走ること。
時間と体調を考慮し、2時間ほど確保する。
40〜50分走ってたっぷり汗をかき、シャワーを浴びる。
入浴剤を入れた湯船に浸かると、なおさらいい。
そして着替えて、水を飲む。指にハンドクリームを塗る。しばし休憩。
これで、かなり体調が戻ってくる。
体にたまった毒素が抜け、身も心も軽くなるような感覚になる。

それも通用しないような、ひどい状態もある。
そういうときは、あれだ、もう飲みに行っちゃうのだ。
もちろん、仕事を放棄するわけではない。
スケジュール的に作業の薄いタイミングを狙って、店に繰り出す。
ビールを飲み、美味しいもの食べ、体を甘やかせる。
暴飲暴食はいけない。あくまで幸せな時間を楽しむだけなのだ。
そしてその日はもう、お風呂に入って寝てしまう。

すると、翌朝、奇跡が起きる。頭はスッキリ、体も軽い。
お酒で血のめぐりがよくなったせいか、湿疹も心なしか落ち着いたように見える。
午前中で、昨晩やる予定だった作業を片付け、
その後も気持ちよく、細かい作業に取りかかることができる。

だったら、いつも飲んじゃえばいいじゃないと思うかもしれないが、
いつも気分がよくなるとはかぎらないのだ。
抑圧された日々を送り、もう限界だというタイミングで、心身を解放する。
すると一気に復調する。
どMプレイか、スーパーサイヤ人か、いずれにしても諸刃の刃だ。

とはいえ、今日もこうしてコラムを書くことができた。
そう、まさに昨晩、飲み行ったおかげだ。
これからまた、がんばって山場の連続に飛び込もうと思う。