Column & Diary

[代表雑記 018] 当時の自分との再会

2017年11月3日

column_171103_1

秋の3連休、いかがお過ごしでしょうか?
僕は実家のある福岡を訪れています。

いつも思うのですが、「あー、福岡だなー」と実感するは空を見上げた時です。
福岡の空には、雲のカタチや光の具合などに独特の表情があるような気がします。
それは、太平洋側の東京と比べ、日本海側にある福岡は
湿り気を含んでいるから空に雲が出やすいだとか、
いやいや単なる郷土愛の強い人間特有の、都合のいい錯覚にすぎないとか、
素人なりにいろいろ考えるのですが、結局、「そう感じる」としか言いようがありません。

そして今回は、上京するまで住んでいた家の近くに出かける機会がありました。
上京した後に実家が引っ越したため、このあたりを訪れるのは約20年ぶりでしょうか。
まー、変わっていました。もともと住宅地ではあったのですが、とにかくマンションだらけ。
大きな一軒家があった場所にはモダンな高級マンションがそびえ、
当時マンションだったところは、大規模改修をしたのか、
さらに立派な外観のマンションになっています。

もちろん、「おー、懐かしいー!」と声を上げそうになったところもあります。
個人的にヒットだったのは、当時のままになっていた歩道のふちの欠けとか、
小さな路地にある道幅のズレとか、そんなところ。
当時、歩きながら無意識に記憶していたポイントが不意に目の前にあらわれると、
一瞬、自分がその当時に戻ってしまうような、そんな不思議な感覚を覚えました。
「チャリでこの歩道に上がる時は、ここの欠けた部分を通ってショックを和らげてた」とか、
「この道幅のズレのすぐ先で、友だちが左に曲がって帰ってた」とか。
今となっては誰にもわからない、自分だけの記憶。まさに当時の自分との再会です。

まあ、懐かしさって個人的なものだし、感じ方も人それぞれ。
あの頃はよかったみたいな話じゃなく、あんなことがあったなとか、
たまに思い出してしみじみするのも、いいリフレッシュになりますよね。