Column & Diary

[代表雑記 055]  地元で飲むことのしみじみ感

2018年2月5日

column_180205_1

先日、地元の福岡に行ってきた。
家のことやら、親戚のことやら、年齢を重ねると細々とした用事が増えてくるもので、
ここ数年、定期的に実家に帰るようになっている。
といっても、何か深刻な問題があるわけでもなく、
昼の間にあちこち出かけて用事を済ませ、
夜は家族とごはんを食べたり、地元の友人と飲みに行ったり、
わりとゆったりとした時間を過ごしている。

つい先日も、高校時代の友人のところで家飲みしようということになり、
今の実家がある二日市から福岡へと、西鉄電車に揺られながら出かけて行った。
この時期の東京なら、とっくに暗くなっている夕方5時。
沿線の風景を眺めながら、のんびりと友人宅をめざしていた。
この、福岡での飲みに出かける夕刻の時間は、
本当にしみじみとしたあったかい気分を味わうことができる。

10代のうちに上京した人間にとって、
地元で飲むことはちょっと特別な感慨を抱く出来事だと思うのは、僕だけだろうか。
子ども時代の記憶にある場所で、大人になった自分が酒を飲むということは、
いやおうにも自分が重ねてきた時間を意識することになる。
それは地元に暮らす人間も同じかもしれないが、
その感じ方が、離れて過ごしていたぶん、地元の人間よりも強かったり、
ちょっとセンチメンタルな気分になりやすいのではないか。
うーん、伝わりづらいかな、この感じ。

という具合に、東京で飲みに出かける時とはまた違う、
ちょっと感傷的な気持ちに浸りながら、福岡市内へと向かうのでありました。

もしかしたら、郊外から都心に出て行く感じも影響しているのかもね。
わざわざ会いに行ってるという雰囲気が強くて、しみじみ感がアップするとか。
何はともあれ、毎回、自分の福岡好きを再確認させられる帰省の旅でありました。