Column & Diary

[代表雑記 101] フリーランスの定番スタイル

2018年5月24日

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フリーランスは、オンとオフの境界があいまいだ。
仕事をしながら息抜きに雑誌をパラパラめくったり、おやつをバリボリほおばったり、
しまいにはシャワーをフンフンと鼻歌まじりに浴びたって、べつに誰からも怒られたりしない。

ただし、いくらオンとオフがあいまいだからだといって、
オフィシャルな場に、あまりにもオフな雰囲気を持ちこむのは、僕はあまり好きではない。
ということで、いつの頃からか、打ち合わせに行く時の服装は、
白のボタンダウンシャツにスラックスというスタイルが定番となった。
寒ければこの上にベストやセーターを着て、冬はさらにコートを着こむ。
夏はボタンダウンシャツがポロシャツに替わり、肌寒い時はカーディガンを羽織る。
もうこれでいいと決めてしまった。
ポイントは、相手に失礼とならない格好になっているかどうか。
さらに、相手の目に感じよい印象で映っていればベストだ。

フリーランスは、ある意味、個性を売る商売なんだから、
見た目から個性的に見せたほうがいい。そういう意見も当然あるだろう。
以前はそういう“狙った格好”をしていたことがあった。
でも、個性は仕事の中身で見せればいい。いつしか、そう思うようになった。

そもそも、先に挙げたボタンダウンシャツ&スラックスという格好が
没個性的になるかといえばそんなことはない。
偉そうなことはぜんぜん言えないけれど、
“普通そうに見えて普通じゃない”という感じが理想だと考えていて、
そこをムリなくイヤミなく出せたらいいなとは密かに思っている。
なんだ、いまでも“狙った格好”をしてるんじゃないか、ってことですな。

本当のことを言うと、服装のパターンを決めてしまったいちばんの理由は、
めんどくさいだからだ。
たいてい打ち合わせに出る直前まで、頭をフル回転させて作業をしている。
今日は何を着ていこうか、なんてことに貴重な頭脳労働を割きたくないのだ。
着るものがパターン化していれば、ギリギリまで仕事に頭を使うことができる。

なかば制服のような定番のスタイルがあり、多少のアレンジで微妙に差をつける。
そこにフリーランスとしてのセンスや信頼感なんかがにじみ出れば、
それでいいというのが、いまの僕の考え方なのです。