Column & Diary

[代表雑記 049] 昔の自分に助けられる

2018年1月22日

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映画『キル・ビル』でこんなシーンがある。
主人公のユマ・サーマンが敵に捕まり、生きたまま棺桶に閉じ込められ、地中深く埋められてしまう。
錯乱状態に陥りながらも、彼女は中国でのカンフー修行の時代を思い出す。
水を汲んで石段を登り、板を拳で打ち抜く練習を繰り返す日々。
そう、わけがわからないまま重ねてきた修行に、ちゃんと意味はあったのだ。
彼女は、恩師へのお礼の言葉をつぶやく。そして見事、棺桶の板を打ち破り、脱出に成功する。

僕は仕事をしながら、たまにこのシーンを思い出すことがある。
かつて整理しておいた情報や集めておいた資料などが、すごく役に立ったときだ。
昔の自分が、今の自分を助けてくれる。
「ありがとう自分。今、すごく助かっています」
ユマ・サーマンが師匠に感謝の言葉を述べるように、僕は昔の自分に感謝する。

自分というものは、よくも悪くも過去にやったことの積み重ねでできている。
そんな当たり前のことを実感する。
仕事がヒマでやることがない時も、あせらず、くさらず、
自分のためにやっておいたことは、ちゃんと自分に返ってくるのだ。

この、昔の自分に助けられるという感覚を、僕はふとしたときによく感じる。
このホームページの「Works」なんて最たるものだ。
仕事をしているときは、本当に大変なことばかりだけれど、
こうして自分のキャリアとして紹介できると、やってよかったなと思う。
どんな仕事もありがたく思うし、やりとげた自分にも感謝する。

ちょっと美談っぽくって、おかしな感じになりましたが、
実行したことの積み重ねで、今の自分があるというのは事実でしょう。
願わくば、やりたいことに素直に取り組める気持ちをいつまでも持ち続けたいものです。