Column & Diary

[代表雑記 081] 貯金が効いている人

2018年4月6日

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例えば、芸能人や有名人、スポーツ選手などなど。
そういう人たちにも、かつて“何者でもなかった時”があったはずだ。
そんな時代に、何を経験し、何を蓄えてきたか。
その質量の大きさが、結局、何者かになってからのその人を支える
強さになっているように思う。

べつにたいそうなことじゃなくてもいいのだ。
ロクでもないことを重ねていたとしても、それはそれでよしだ。
その時の自分ができることを一生懸命考えて、それを精一杯実行する。その積み重ね。
流れに流されているようでも、ここから先は動かない。
そんな自分主体で生きてきた人には、目に見えない“貯金”ができている気がする。
その貯金を使ったり、運用したりしながら、いい感じで活躍している人。
そういう人を見ると、ちょっとうらやましくなる。

リリー・フランキーとか、マツコ・デラックスとか、
すごく“貯金が効いている”タイプの人のように思う。
人生経験が豊富、のひと言で片付けると軽くなってしまうし、焦点がぼけてしまう。
なんというか、どんな時にも“自分主体で考えて動く”ことを
捨てなかった人にしか、この貯金は与えられないような気がする。
なんなんでしょうね、その人の“世界観の強さ”ってことなのかな。

僕に貯金はあるのだろうか。なくはないけど、そんなに多くないと思う。
“自分主体で考えて動く”ことの大切さはわかっているつもりだけど、
これを継続していくのって、なかなか難しい。
そうやって自分の意思を放棄してしまっていた時期もなくはないと思う。

自分の意思で、自分の行動をぎゅっと握れているという実感。
そのある/なしはとても重要なことだと、最近よく思います。