Column & Diary

[代表雑記 099] 炊飯器を買い換える

2018年5月20日

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僕はおそらく物持ちがいいタイプだと思う。
気に入っているもの、デザインや機能にとくに不満がないものなどは、
気づくと10年以上使っているものが多い。
例えば、炊飯器。我が家のベテラン家電のなかでも、長老の部類に入る。
おそらく20年近く使っていると思う。

僕がフリーランスになった頃からともに世間の荒波を乗り越えてきた、
もはや戦友ともいえる家電である。
しかし、寄る年波には勝てないのか、最近ご飯がおいしく炊けないようになってきた。
はじめはこちらの水加減が悪いのかといろいろ調整したりもしたのだが、
ある時、これは炊飯器自体の問題ではないかと思ったのだ。

炊飯器を換えてご飯が劇的においしくなったとか、
外国人観光客に炊飯器が大人気とか、よく耳にはする。
ここは、戦友とは別れを告げ、新しいパートナーを探す時ではないか。
僕はそう決心し、Amazonを検索した。

結論から言いましょう。買い換えて本当によかった。
ご飯のおいしさ、3割増しである。まあ、これまでが残念すぎたというのもあるのが。
べつに、ふたケタ万円に迫るほどの超高級なやつというわけでも、
最近はやりのカタカナな名前のやつというわけでもなく、
売れ筋の炊飯器では中の上という程度のものを購入したのだが、
20年の間に炊飯器の性能は飛躍的に向上していたようだ。
米粒はツヤツヤで、いままで無縁だった“甘み”というものまでうっすら感じられる。
冷凍してから温めても、これまでとは段違いなうまさを発揮する。
ご飯自体で、“ごはんがすすむくん”状態だ。

物持ちがいいといえば聞こえがいいが、
それって家電でもなんでも最新の性能を享受する機会を逃しているともいえる。
新しいものを手に入れることも、時には大切なことだと身をもって知った。
“一生もの”も好きだけど、“新しもの”好きという感覚も忘れてはいけない。
おいしいご飯をほおばりながら、そんな想いをかみしめている。