Column & Diary

[代表雑記 095] 我が家の空き屋問題 その3

2018年5月9日

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家を飲み込もうとしていた雑草の伐採に成功した僕らは、
大いに喜び、そして油断した。
職人さんがきれいさっぱり雑草を刈り取ってくれた家の周囲を、
大型連休が訪れるまでの数ヶ月間、そのまま放置した。

そしてゴールデンウィークがやってきた。
ひさびさに見た祖父の家の姿に、自分の目を疑った。
ツタ類やら、シダ類やら、セイタカアワダチソウやらの雑草が
家を飲み込もうとしていた。
家のまわりの雑草は、数ヶ月の間にまったく元に戻っていた。
言葉が出ないとは、このことだ。恐るべし、雑草の繁殖力。
数ヶ月もあれば、ふたたび地面を緑の葉で覆い尽くすことなど
やつらにとっては造作もないことだったのだ。

ふりだしに戻った。
いや、出費の面を考えたら明らかにマイナスである。
当然のことながら雑草は生きているのであり、
取り除かないかぎり、やつらは今後もずっと生命を謳歌し続ける。

僕は腹をくくった。
やつらを完膚なきまでに叩きのめさなければ、こちらがやられてしまう。
あちらが旺盛な繁殖力を武器にするならば、
こちらは有益な情報と文明の利器で対抗するまで。
僕はAmazonの検索エリアに「雑草 除去」と打ち込み、
口コミ情報にくまなく目を通しては、
ベストセラーの園芸グッズを次々に買い込み、実家へ送った。
そして、月一ペースでの帰省を目標に掲げ、
仕事のスケジュールと航空券の早割情報を確認しつつ、
草取りツアーのプランを練った。

そう、僕の雑草との戦いは、ここからが本格的なスタートなのである。

いいかげん、終わります。次回へと続く。